チャン・ツーイー(章子怡):チャン・イーモウ育ちの小鞏俐

チャン・ツーイー 章子怡 Zhang Ziyiキャスト
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チャン・ツーイー(章子怡)

チャン・ツーイーは1979年に中国の北京に生まれた映画女優です。

さまざまな役柄をこなせる演技力抜群の女優。チャン・イーモウ育ちゆえに「小鞏俐」とも言われます。

ウォン・カーウァイ監督作品で初参加となった「2046」では20代女性の強さと脆さを極限まで表現しました。

チャン・ツーイー(章子怡)の中国語発音は「zhang1 zi3 yi2」なのでカタカナのチャン・ツィイーは明らかな間違いです。

経歴

ダンス大会で優勝

チャン・ツーイーは1979年2月9日に中国の北京に生まれました。

郵政省幹部の父、幼稚園保母の母をもちます。8歳の時に北京宣武区少年宮でダンスを学びはじめ、1990年に北京舞踊大学付属中学へ進学。在学中の1994年に全国桃李杯舞踏コンクールで演技賞を受賞(つまり優勝)しました。

演劇を介して映画界デビュー

その後、ダンスから演劇へ転向し、1996年の中央戯劇学院在学中にチャン・イーモウ監督「初恋のきた道」(1999年)に抜擢されました。この作品は2000年の第50回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(グランプリ)を受賞しました。

この頃からチャン・イーモウ監督の作品に欠かせない名女優コン・リー(鞏俐)に準え、小鞏俐と呼ばれるようになります。ウォン・カーウァイ(王家衛)監督「2046」(2004年)で二人は共演し、演技力だけでなく新旧愛人バトルとしても見応えがありました。

知音文摘 2011年12月下半月版の表紙を飾ったチャン・ツーイー(章子怡)

チャン・ツーイー(章子怡):知音文摘 2011年12月下半月版

「グリーン・デスティニー」の大ヒット

アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」(2000年)では、チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・チェンらと共演。

トロント映画批評家協会賞の助演女優賞、シカゴ映画批評家協会賞の新人女優賞などを受賞しました。この作品は2000年度アカデミー賞で4部門にわたり受賞しています(最優秀外国語映画賞、最優秀作曲賞、最優秀撮影賞、最優秀美術賞)。

この作品はアメリカでも成功を収め、ワイヤー・アクションに挑戦したため「マーシャルアーツの麗人」と絶賛され、アジアン・ビューティとしてハリウッドで期待されることになりました。

チャン・ツーイー 章子怡 Zhang Ziyi

チャン・ツーイー(章子怡) Zhang Ziyi via Zhang Ziyi 章子怡 – ホーム

2000年代の活躍

2000年には香港映画「蜀山傳」に出演。翌01年の「ラッシュアワー2」ではジャッキー・チェンとの共演が実現するなど、国際派女優として確固たる位置を占めていきます。

2002年に「PEOPLE」誌の選ぶ「世界で最も美しい50人」に選ばれました。

この時期の彼女の活躍は続きます。チャン・イーモウ監督「MUSA」「HERO」「LOVERS」、ウォン・カーウァイ監督「2046」(2004年)と、中国・香港2大映画監督の作品に起用されました。

「2046」に出演し、カンヌ映画祭に出席したチャン・ツーイー。黒色トランスペアレントのニット(ジバンシー)、ランタン・スカート(ジバンシー)、首飾(ヴァン・クリーフ&アーペル)

「2046」に出演し、カンヌ映画祭に出席したチャン・ツーイー。黒色トランスペアレントニット地シャツ(ジバンシー)、ランタン・スカート(ジバンシー)、首飾(ヴァン・クリーフ&アーペル)。via 忽然1周、2005年5月28日号、61頁。

一人三役に挑んだ「ジャスミンの花開く」(茉莉花開、2004年)では第13回金鶏賞の最優秀主演女優賞を受賞。

2004年9月にクランクインしたロブ・マーシャル監督の「さゆり」(Memoirs of a Geisha)ではヒロインに。鈴木清順監督の「オペレッタ狸御殿」(2005年)では日本映画初出演となりました。

この頃には中国圏だけでなく世界中からオファーが来るようになり、現在の世界的映画女優へと旅立って行きます。

「週刊中国語世界」2004年7月1日号の表紙を飾ったチャン・ツーイー(章子怡)

チャン・ツーイー(章子怡):「週刊中国語世界」通算第307号、2004年7月1日号。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号)に登場

次の写真は「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)の表紙です。

映画「さゆり」の公開を記念してツーイーの特集が組まれました。特集は279頁から283頁まで5頁にわたります。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。表紙はチャン・ツーイー。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。表紙はチャン・ツーイー。Photograph by Kei Ogata, Model by Zhang Ziyi, Stylist is Maki Ogura, Fashion editor is Mami Sekiya. Coat, Necklace, Earring by Giorgio Armani.

表紙にはカバー・ストーリーとして「チャン・ツィイーが着る最新アルマーニ」と記されています。

特集の始まる279頁ではカバー・ストーリーとして「Zhang Ziyi チャン・ツィイー」となっています。芸者姿のツーイー、頬紅が可愛く染まっています。これ、地毛だとキツイところ…。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。

そして、次のページに行くと今度はカバー・ストーリーとして「アジアン・ビューティの告白」となって、もう、どれがタイトルか分かりません(笑)。

たった5頁なのに、あれこれ題名を変えて出し惜しみをして何の一貫性も無い点、さすがファッション雑誌です。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。チャン・ツーイー「アジアン・ビューティの告白」。Kei Ogata 撮影。Ryoko Yoshimura 文章。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。チャン・ツーイー「アジアン・ビューティの告白」。Kei Ogata 撮影。Ryoko Yoshimura 文章。

ここで、雑誌表紙のフレーズにあった「チャン・ツィイーが着る最新アルマーニ」はたった2枚の写真だけ…。

アルマーニ並みに雑誌までスーパー大袈裟。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。チャン・ツーイー被写体、ジョルジオ・アルマーニ衣装。

「ハーパース・バザー」日本版(2005年11月号、通算62号)。チャン・ツーイー被写体、ジョルジオ・アルマーニ衣装。

ジョルジオ・アルマーニ・ジャパンのこの大袈裟なパンサー柄コートを着てチャン・ツーイーは、脚本が素晴らしければ映画の国籍はどうでも良いと、これから羽ばたく映画女優らしい視野の広い発言をしています。

それにしてもツーイーがどれほどアルマーニの製品を好きでも、アルマーニはツーイーを引き立てる衣装を作ることはできませんね。このコートは酷い…。

アルマーニの服って、まさに服が歩くのであって、着用者の影が薄くなります。

ウォン・カーウァイ監督作品への出演

「2046」でトニー・レオンと共演

「HERO」ではトニー・レオン演じる残剣に使える侍女の如月を演じ、「2046」では同じくトニー・レオン扮する三文小説家チャウ・モウワン(周慕雲)に惚れる若いダンサーのバイ・リンを演じました。

この作品ではトニー・レオンとの激しいベッド・ジーンが日本でだけ話題になりました。

チャン・ツーイー : チャウ・モウワンからストッキングを貰い喜ぶダンサーのバイ・リン。

チャウ・モウワン(周慕雲)からストッキングを貰い喜ぶダンサーのバイ・リン(チャン・ツーイー演)。ウォン・カーウァイ「2046」(王家衛「2046」/Wong Kar-wai, 2046) (c) 2004 Block2Pictures. Inc.

上の場面は映画「2046」から。チャウ・モウワンから半ば強引にストッキングを貰ってバイ・リンが喜んでいる場面。ストッキングに手を通して微笑んでいます。セットイン・スリーブかつノースリーブ、1960年代の香港らしいハイカラーの旗袍を着ています。

「グランドマスター」で再びトニー・レオンと共演

2013年に公開されたウォン・カーウァイ監督の「グランドマスター」でチャン・ツーイーは再びトニー・レオンと共演しました。

チャン・ツーイー : イップ・マンとゴン・ルオメイとの対戦場面。

イップ・マンとゴン・ルオメイとの対戦場面。ウォン・カーウァイ「グランドマスター」(王家衛「一代宗師」/Wong Kar-wai, The Grand Master) (c) 2013 Block2Pictures Inc. All Right Reserved.

上の場面は連袖の長衫を着たイップ・マンと連袖の旗袍を着たゴン・ルオメイが対戦している場面です。連袖の衣装は長袖でも運動性が高いのでした。

カンフー映画スターだったブルース・リーの実在の師匠イップ・マンの生涯を映画にしたこの作品で、トニー・レオンはイップ・マン、チャン・ツーイーはカンフー界の重鎮ゴン・パオセンの娘ゴン・ルオメイ役として出演しました。

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