クリストファー・ドイル(杜可風):王家衛映画の遠近レンズ

スタッフ
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クリストファー・ドイル(杜可風)は1952年にオーストラリアのシドニーに生まれたカメラマンです。英語名はChristopher Doyle。

自然光を活かしたカメラワークに定評があります。

水の描写も上手です。後で述べる経歴からは、ドイルの能力が海(つまり水)から形成されていることがよくわかります。

王家衛映画『花様年華』 の一場面。古びた街灯に雨が打ちつける場面。クリストファー・ドイル撮影。

古びた街灯に雨が打ちつける場面。クリストファー・ドイル撮影。王家衛『花様年華』 (c) 2000 by Block2Pictures Inc.

ウォン・カーウァイ作品

1990年の映画「欲望の翼」でウォン一族となり、ウィリアム・チャンとともにウォン監督のパートナーとして大活躍。ウォン・カーウァイの「眼」といわれるカメラワークは数々の映像美を生みだしてきました。

恋する惑星」では後半部分を担当し、作品中の警察官トニー・レオンが暮らしているアパートはドイル自身の住居でした。

映画「恋する惑星」のパンフレット。みんなに見てほしい映画。 わからんかったら全力で教える!

映画「恋する惑星」のパンフレット

映画「楽園の瑕」「天使の涙」では香港金像奨・撮影賞を2年連続ゲット。

花様年華」では途中で母の急病のため代役を頼んだリー・ピンビンと共同で撮影監督を担当し、2000年のカンヌ国際映画祭・高等技術院賞を受賞。

次の写真はカメラマンならではの羨ましい場面。

「花様年華」撮影期間に写された主演マギー・チャンの休憩時の姿。作品ではストイックな表情でしたが、この写真は明るく活き活きしていますね。ドイルの個人コレクションから。

「花様年華」でのマギー・チャン専用休憩室での様子。クリストファー・ドイルの個人コレクションから。

なんと映画「花様年華」撮影期間に写された主演マギー・チャンの休憩時の姿。作品ではストイックな表情でしたが、この写真は明るく活き活きしていますね。ドイルの個人コレクションから。

経歴

18歳で船員になり各国を放浪した後、牧童、灌漑技術者、海軍下級士官などを経て、米国メリーランド大学で中国美術史を学びました。香港中国語大学で中国語を習得。

1976年に初めて台湾へ行き、同地でスタン・ライたちと友人になたのをきっかけに、舞台演出、CM、TVドキュメンタリーなどの撮影を手がけることとなりました。

撮影監督デビューは1983年のエドワード・ヤン監督「海辺の一日」。アジア太平洋映画祭・撮影賞を受賞。

1986年の「ソウル」では香港金像奨・撮影賞を受賞し、1989年のパトリック・タム監督「風にバラは散った」で香港映画界に進出。1998年に監督・撮影・脚本・原作を手がけた香港映画「孔雀」(主演・浅野忠信)を発表。

刊行物

クリストファー・ドイルはスチール・カメラマンとしても有名です。

主な刊行物には「エンジェル・トーク:天使の涙~完全版」「ドイル:無敵の漂流者」「ブエノスアイレス旅行記」などの著書・写真集があります。

クリストファー・ドイル(杜可風)が出版した「エンジェル・トーク:天使の涙~完全版」と「ブエノスアイレス旅行記」の表紙の写真です。

クリストファー・ドイル「エンジェル・トーク “天使の涙”完全版」芝山幹郎訳、プレノン・アッシュ、1996年/クリストファー・ドイル「ブエノスアイレス飛行記」芝山幹郎訳、プレノン・アッシュ、1997年

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