ブリジット・リン(林青霞):チャンバラで力強い目線と男勝りの貫禄

ツイ・ハーク監督「スウォーズマン:女神伝説の章」で東方不敗を演じるブリジット・リン。 キャスト
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ブリジット・リン(林青霞)

ブリジット・リンは1954年11月3日に台湾で生まれた映画女優です。

男装の麗人として知られます。チャンバラで力強い目線と男勝りの貫禄でひたすら切り倒します。

ウォン・カーウァイ監督映画では「楽園の瑕」と「恋する惑星」に出演しました。後者の映画ではサングラスをかけっぱなしだったことで有名です。

「恋する惑星」でのブリジット・リン。サングラスをつけっぱなしでした。

「恋する惑星」でのブリジット・リン (c) 1999 Block2Pictures Inc.

経歴

幼少期は嘉義市のにある退役兵たちのコミュニティーで暮らしました。後に台北市へ移住し、地元の北京金陵女子高校女子校で高校時代を過ごしました。1973年にスカウトされ、両親の反対を押し切り映画デビュー。

1970年代

最初の映画は1973年に公開されたソン・ツンショウ監督「窗外」。この作品の主役を務めました。次いで1974年の同ソン・ツンショウ監督「古鏡幽魂」でも主役を引き受け、キュートかつ艶やかな妖怪の素素を演じました。

デビュー当初のこの頃は台湾文芸映画のヒロインとして年間10本前後の映画に出演しました。

俳優チン・ハン(秦漢)との共演が多く「窗外」以外にも「我是一片雲」「晨霧」「彩霞満天/彩霞滿天」「金箋花/金盞花」「温馨在我心」と続きました。しかし、妻子あるチン・ハンとプライベートでも恋仲になり、やがて彼の妻を巻き込んだ形で破局。後に一時的に引退してアメリカへ留学しました。

1970年代の台湾ではブリジット・リン(林青霞)もチン・ハン(秦漢)も、林鳳嬌と秦祥林とともに「二秦二林」と並び称されました。

1980年代

1980年代初頭、香港の有名な映画俳優チャーリー・チンと婚約しましたが、4年間の恋は実りませんでした。その後、香港ニューウェーブの監督たちの作品を中心に、香港映画で再デビューしました。

1983年の「蜀山奇傳:天空の剣」で実力を見せ、1985年にジャッキー・チェン監督の「ポリス・ストーリー-香港国際警察」でアクションに初挑戦。この映画で香港電影金像奨・主演女優賞にノミネートされました。1986年に「北京オペラ・ブルース」(刀馬旦)で革命に身を投じる男装の麗人を演じました。

ブリジット・リンが出演した「北京オペラ・ブルース」の一場面

「北京オペラ・ブルース」のブリジット・リン

1990年代:意外にチャンバラ映画が多い

1990年の「レッド・ダスト」でチン・ハンやマギー・チャンと共演し、台湾金馬奨・主演女優賞を取得。1991年に舞台で演じた「暗戀桃花源」の映画化でも主役を引き受け、安心した演技力を示しました。

1992年の「ドラゴン・イン:新龍門客棧」で、レオン・カーファイやマギー・チャンらと共演。男装の剣士として見事なチャンバラを演じました。

やがて、香港の映画監督ツイ・ハークがブリジット・リンに関心をもちます。「スウォーズマン:女神伝説の章」でアジア最強の女剣士(東方不敗)に起用。彼女はツイ・ハークの期待に応え、香港映画界に莫大な金をもたらしたといわれます。彼女自身も世界中で有名な女優となっていきます。

ツイ・ハーク監督「スウォーズマン:女神伝説の章」で東方不敗を演じるブリジット・リン。

ツイ・ハーク監督「スウォーズマン:女神伝説の章」で東方不敗を演じるブリジット・リン

これを機に1993年1994年と再び出演ラッシュが続きました。1993年「キラーウルフ:白髪魔女伝」ではレスリー・チャンと共演しています。

ウォン・カーウァイ作品

1994年の「楽園の瑕」と「恋する惑星」でウォン・カーウァイ作品に初登場。

時代劇「楽園の瑕」では物語の鍵を握る重要な一人二役を演じて、2年前の「ドラゴン・イン:新龍門客棧」のレオン・カーファイマギー・チャンと再共演しました。

「恋する惑星」では金髪頭の麻薬運び人として出演。最後までサングラスを付けたまま独特な雰囲気を醸し出しています。

この1994年に当時40歳で実業家のマイケル・イングと結婚、女児をもうけて映画界から引退しました(のち2018年に離婚)。

彼女の映画出演数は100を超えています(台湾映画・香港映画の比率は半々)。

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